コラム
子犬のノミ・ダニ予防はいつから必要?|獣医師が始める時期や注意点を解説
2026.05.29 犬について

子犬を迎えたあと、
・ノミ・ダニ予防は必要?
・室内犬でもやった方がいい?
・いつから始めればいい?
と悩まれる方は少なくありません。
今回は、子犬のノミ・ダニ予防についてわかりやすく解説します。
予防はいつから始めるのか?
一般的には、生後6~8週頃から始められるお薬が多いです。
ただし、お薬によって
・生後何週間から使えるか
・何㎏以上必要か
が違うため、子犬にあったお薬を選ぶことが大切です。
お散歩前でも予防したほうがいいのか?
ノミやダニは、
・人の服や靴
・ベランダや庭
・他の動物
などからお家に入ってくることがあるため予防が必要です。
「外に行ってないから安心」とは言い切れません。
ノミ・ダニがつくとどうなる?

ノミやダニは、ただ「かゆいだけ」ではありません。
子犬の体にさまざまなトラブルを起こすことがあります。
ノミがつくと…
ノミに刺されると、強い痒みがでます。
・体をずっと掻く
・噛むように痒がる
・毛が抜ける
・皮膚が赤くなる
などの症状が見られます。
また、子犬は体が小さいため、ノミが大量につくと貧血になることもあります。
さらに、ノミはお家の中で増えてしまうため、一度発生すると駆除が大変になる場合があります。
ダニがつくと…
ダニは皮膚に嚙みついて血を吸います。
・かゆみ
・赤み
・腫れ
・元気消失
・食欲低下
などの症状が見られることがあります。
草むらや公園などでつくことが多く、お散歩中に感染するケースも少なくありません。
ノミ・ダニが運ぶ感染症にも注意
ノミやダニは、病気をうつすことがあるため注意が必要です。
ノミが関係する病気
ノミを毛繕いなどで飲み込んでしまうことで、瓜実条虫という寄生虫に感染することがあります。
・下痢
・おしりを気にする
・体重が増えにくい
などの症状が見られることがあります。
ダニが関係する病気
マダニはさまざまな感染症を運ぶことがあります。
代表的な病気には、
・SFTS(重症熱性血小板減少症)
・バベシア症
などがあります。
発熱や貧血、食欲低下などを引き起こし、重篤化する場合もあります。
また、SFTSは人にも感染する病気として知られており、飼い主さん自身を守るためにも予防が大切です。
予防薬にはどんな種類がある?
体格や月齢によって使用できる薬は異なります。
また、フィラリア予防も同時にできるタイプなど、さまざまな種類があります。
その子の生活環境に合わせて選ぶことが大切です。
「ついてから」ではなく「つく前」の予防を
ノミやダニは、一度ついてしまうと
・子犬の体に負担がかかる
・お家の中で増える
・駆除に時間がかかる
ことがあります。
大切な子犬を守るためにも、症状が出る前の予防がおすすめです。
お迎え後の健康診断では、
・ワクチンスケジュール確認
・ノミ・ダニ予防
・フィラリア予防
・便検査
などもあわせてご相談いただけます。
お気軽にご相談ください。
WRITER
今井 勇太郎 JAHA認定総合臨床医
ヒイラギ動物病院 院長・獣医師
2025年4月に神戸市中央区でヒイラギ動物病院を開院。犬・猫はもちろん、ウサギやハムスター、フェレット、小鳥、爬虫類などのエキゾチックアニマルまで幅広く診療しています。
「大切な家族に、安心して相談できる動物病院でありたい」という思いのもと、一頭一頭に寄り添った丁寧な診療を心がけています。JAHA認定総合臨床医として総合診療を軸に、眼科・消化器・皮膚科・エキゾチックアニマル診療にも力を入れ、分かりやすい説明と納得いただける医療の提供に努めています。